2013/9/17(火)~12/27(金) 12:00-18:00

「毎日の生活を織るアート:キルト」

川野エレン キルト展

略歴

1953
アメリカ、ニューヨーク州都アルベニーに生まれる。ニューヨーク州立大学(幼児教育学専攻)卒業後、老人ホームで働きながら教師職を探す。アメリカ改革派教会の準宣教師として、北海道インターナショナルスクールに派遣され、小学生を教える。
1979
国際結婚(夫:川野真司。現十二使徒教会牧師)。同年、夫と共にアメリカに帰国。ミシガン州で市のベトナムカンボジア難民の為のESLプログラムで英語と生活を教える。
1984
カナダに移民、カナダ国籍を取得。2男をもうけ主婦業に専念、子育ての中、生活の中から生みだされるキルトに惹かれ現在に至る。

アーティストへの5つの質問

Q1. 素材と技法について教えて下さい。また、よろしければそれを使う理由を教えて下さい。
A
  • 布と糸。
  • 自分の感覚に合っている。実際に手で触ることができるから。
  • 多くのキルト作品にありがちな既成のデザインは使わず、あくまでも、自分の形を求めデザインしている。
  • 骨董家具の修復士だった父の職人魂を引きついでいるように感じられる。
Q2. あなたにとって制作とは何ですか?
A
  • 作ること自体が楽しい。
  • 新しい出会いとの喜びと、そこにある沢山のチャレンジ。
  • 子育てを通した毎日とその移りかわり、自分の病気、親しい人の死、老いた親への気持ち…日常の大切なひとつひとつの存在をファブリック(布切れ)に見立て、パズルのようにつなぎ合わせていくプロセス。生活と生き方そのもの。
Q3. 制作の過程の中で「つらいこと」 と「好きなこと」は?
A
  • どこで終わったらいいのか分からなくなった時。仕上げの段階で延々と繰り返される単純で厳しい作業
  • パターンを組み合わせている中で、形や色が自分と重なった時。
Q4. 自分に一番影響を及ぼしたと思われる人(もの、こと)は何ですか?
A
ひとつひとつ全部。人生で出会った全ての人。
Q5. 今回の出品作品についてのコメントあればお書き下さい。
A
日本の方たちが、先ず、ご自分の人生を大切にして、ひとりひとりが、特に、病の中にある人々、ご家族、そして、直接の支援者である医療に携わる人々が、お互いに支え合い織り成してコミュニティーを創造し続けることができますよう祈ってやみません。
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