人は誰しも手さぐりの中、互いの手を必要としあって生きています。
病院は、そのことに改めて気付かせてもらえる場であり、その難しさと同時に、素晴らしさを実感させてもらえる場でもあります。
絵を描くこと・何かを創ることは、世界から受け取ったものを形にしてみようとすることで、それはまた一つの求めあいを形にしてみる方法です。
自分が、そしてそばにいる人が、一体何に手を延ばし、何を求めているのか…それを分かち合いたいという願いからの試みです。
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絵を描くことは、自分の中にあるものと出会うことであり、未知と出会うことでもあります。
それは、時に絵を観ることによっても起こることでもあり、ふだん、生活してきて、人や、できごとに向き合うたびに感じることと似ています。
ひとりで、数人で、一緒に、絵を描きながら、思ったこと、見つけたことは、こうして出会う人たちに見せてもらったもの。そうして与えてもらったもの。
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①大きなシーツを拡げて、心に抱くことを決めます。 「病院に飾るから、そこでこれを見る人のことを考えて描こう」 『はやく元気になってね』 |
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②まず、色づくり。 色は、赤、青、黄色、白の4色から、何色でも作れます!みんな、この色づくりが得意です。すごく、やさしい色をつくります。 『はやくなおってね』 |
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③はじめます。 好きに、乗って、座って、ねころんで。その、好きな人の、好きなとこを、好きになぞります。好きな色で、うつしとります。 『ねぞうのわるい ぼくたち私たち』 |
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④どんどん重ねます。 どんどんきれいに、どんどん不思議に。 『元気もりもりな絵 まほうの絵』 |
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⑤できあがり。 『げんきになってね!』 |