〜 ワックスとCandle 〜
◇ 初めて作った蝋燭 ♪実は、あまりこういったメルヘンチック(?)なこと、得意ではありません。  庭の枯葉やツルウメモドキの実、ドライフラワー…etc.  ワックスと水との間には相容れない部分もあるけれど、こういった固形の物は受け入れてもらえた。作業を進めていくとジャ  ブジャブ音のする‘雪どけ道’とイメージが重なってきて、もっと透明感が欲しくなった。
◇ 思い ♪秋、ご近所さんから頂いた葡萄。食べきれずに残った分は、ザルの上にのせて匂いだけを味わっていた。  丁度良い具合に色と形も残っていて、これもこれもと合わせていくうちに、展覧会の時頂いたお花やお菓子についてきた綺麗  な紙、紐まで細かくして加えて、だんだんとその年の思いをくるんでいくように、、、かたちが感じられてくる。 【注】但し、中に入れるものはほどほどに。(後になって火を灯した時に分かったのですが)火に勢いが出すぎて、ボーボーっ    と、大変なことになってしまいます。(←まぬけ)
◇ かたち ♪キャンドルをつくる時、溶かしたワックスを‘型’に流し込むという過程がある。既成の‘型’から離れて自分の‘かたち’  を求めてみる。削っては、また付け加え…ひょっとしてワックスって液体版粘土かも?途中、モザイクがボロボロと壊れてきて 「ギャアッー!」まるで修復業のようになってきたー(笑)その結果(↓)ガ〜〜〜ン。
☆抽象を描くとき、私は、なるべく‘かたち’を追わないようにしている。しか〜し、そこにはもう既に、土台となるキャンバ  スや木枠自体の‘かたち’がド〜ンと存在しているわけで、それを取っ払ってしまおうとすることは容易なことではない。  ワックスを扱いながら、‘かたち、かたち’と、言葉が頭の中を廻っていく。
◇ 色 ♪色の操作は、絵の具を使って絵を描くのと同じように可能。そして奥深い。  ドイツ人画家のシグマー・ポルケが、色について語った記事を見つけた。 『色とはただ絵の具のチューブから出てくる物体ではない。様々な文化や歴史を抱え、なおかつ芸術家の個人的な経験から現れ  るもの。生きていることそのものだと実感した』  
☆★☆ 『灯す』。ここからは全く別の世界。。。「ゆらゆらと、光りに導かれて。。。」 ー 続く ー

初めてのキャンドル作り、苦手意識を持ちながらも入れ込んでしまった。ワックスは、分量と温度の調節が大切で、秤や火も使 うので、自然と作業場はキッチンへと。(‘おさんどん’の一角を占領されたような気分) 「料理にパラフィンが混じっていたら、ゴメンね〜!」                          (2005.12.17)

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