(←)『 Kiritappu Marsh 』Hamanaka,Hokkaido(2006/Feb.)
『霧多布湿原』
北海道東部に広がる湿地帯のひとつ霧多布湿原(浜中町)は、海と森に守られた静かな湿原。森を背に立てば、湿原の向
こうに島がぽっかりと浮かんでいます。

 (←)『 Wetland of Friesland 』the Netherlands(2001/Nov.)
『フリースランド/オランダの湿地帯』
アムステルダムからアイセル湖をぐるっと左に回るように北へ向かいアフスライト堤防を越えるとフリースランド。
広々と美しい島と湖、運河が連なり、想像もできなかった平らで静かな水面が何処までも続いて見えます。


〜 from‘霧多布湿原’&‘フリースランド(オランダ)のアトリエ’〜 - from "Kiritappu Marsh" & "Atelier of Friesland" -
霧多布湿原のビジターセンターでお仕事をされている文子さんと、フリースランド(オランダ)の湿地帯にアトリエを 構え制作されているランバートさんは、お二人とも私の大切な友達です。彼らが夫々のお仕事の合間をぬって私に送っ て下さる手紙と写真は、ここ札幌で暮らす私に清清しい空気と力、勇気を与えてくれるかのようで、また、札幌と浜中 そしてオランダだなんて、てんでばらばらのようだけど、信頼感というのか、何か相通ずる心の中で、その風景もとて も近しいものに感じられてきます。静かな統一感に浸りながら、、、まだ面識のない文子さんとランバートさん同士も 何故だか、もう昔から友達であったように思えてくる時があります。(H.Hiroko) ◇霧多布湿原【2月】(Kiritappu Marsh/2006/Feb.)
(L)雪の渡散布集落 渡散布(ワタリチリップ)は昆布漁師の村です。夏は昆布干しの風景がのどかなところですが、雪の風景はいかにも  「北国」。ワタリチリップからセンターに通ってくるキミちゃんに撮ってきてもらった写真です。(T.Ayako) (R)スキー 地元の小学生がスキーで遊んでいるところ。今年はこちらも雪が多いみたいです。この日は天気が悪くて湿原も暗か ったけれど子供たちのきれいな色のスキーウェアが景色を明るくしてくれました。(T.Ayako) ★圧倒的な自然の中にあると、ウエアがとても人工的な色に映ってきますね。寒さにめげず楽しんでおられる皆さんの声  が聞こえてくるようです。(お会いしたことないけど)キミちゃんにもヨロシクね!(H.Hinoma) ▼去年の秋に漬けたオンコの実のお酒がとってもいい匂い。今度の仕事のひと山超えたら皆で飲もうかな。(T.Ayako)
◇初めて訪れたアトリエ【2001年/11月】(Bert's Atelier in Terwispel/2001/Nov.)
(L)住居とアトリエ もともとは水車小屋だったそうです。右側の離れで、彼は詩を読み、音楽を奏で、そして、絵を描き続けています。 左側母屋には、奥さんと息子さん、犬、猫にガチョウにヤギに、、、全部で何人家族だったか?忘れてしまいました。 彼のアトリエは、オランダ、フリースランド州のティルベスペル(Terwispel)という小さな村にあるのです。 (R)洪水   私が彼のアトリエを初めて訪ねたのは2001年11月。洪水(あちらではけっして珍しくないのですが)の直後で、公道か ら彼の家の玄関に入るまでがもう大変。ボートを漕いで渡って(そのボート、底に穴が開いていて恐かった)、やっ との思いで到着。朝は4時頃から鳥の大群に起こされ、、、(屋根裏部屋に寝ていた私と旦那は、うるさくて何事があ ったのかと、飛び起きてしまった)。それにしても、この水面に映った月の光は優しかったなぁ〜〜、そんなこんな で色々ありましたが、それから2年後、2003年に私とランバートはドイツで2人展を一緒する機会に恵まれ、公私共に 親交が深まっていったというわけです。(H.Hinoma) ◇Terwispel(フリースランド/オランダ)【2006年/2月】(Terwispel/2006/Feb.)
(L)ランバートさんです。実際はこんなに足、長くないけど(笑)。 (R)freeze   雪が積もることは殆どなく、一面はまるでスケートリンクの様。オランダから沢山の優れたスケート選手が誕生する   こと‘ごもっとも’と思えてきます。(H.Hinoma) 【2006年/3月】 ★ランバートさんからコメント付の美しい写真が届きました。下手に和訳して、変なことになるといけないので、このま  ま載せることにします。(01/March/2006) We live the wetlands in the north of the Netherlands. It is a very flat landscape, we have no mountains. Nether means low, so I live in the low countries. The country is made of sediments from the river rhine that brings sediments all the way from Switzerland to our place. Also the sea brings sand. And some sediments have been brought during the last ice-age, some 15,000 years ago. At the end of the big glaciers there were big drops of sediments called "morenes". Now adays those 'morenes' are the higher places in the landscape. Sometimes we even find rocks from Scandanavia, Norway and Sweden in it. One of the things I like around here are the skies. They are large around here. Above us we have those modern crossroads from the big airliners. Also birds we have a lot around. Holland -as the Netherlands are called by foreigners- is a wet place. We keep dry with big pumps. Our house is about 1 meter below sea-level. Holland it is called because some 1,500 uyears ago everything was covered with woods, in old Dutch "holt", so Holland. Now adays it is very populated place. We are fortunate to live in a small nature-reserve. Those photo's are from 18-12 '05. More will come on thursday.(Bert)
We make those walks over the dikes around our house. Everytime things are different. Those pictures were around sunset in the end of November last year. The last one with the moon over the wood.
▼ランバートさんの奥様。私には、川の流れの如く、、、映ります。相変わらず美しいな〜(H.Hinoma)

◇霧多布湿原【3月】(Kiritappu Marsh/2006/March)
(L)『ふきのとう』 雪の中から。いつも気付いた時にはあちらこちらで頭を出しているフキノトウ。(T.Ayako) (R)『フクジュソウ』 森から湿原に降りる、雪解けの早い斜面で発見。花の中に指を入れると暖かいの、知ってました?(T.Ayako) ★知りませんでした。光りを集めているのかしら?想像したら、、、そんな気がしてきて、春に包まれそう〜(H.Hinoma)
『トドマツの樹皮』(↑) 湿原はもうだいぶ雪が融けたけれど、森はまだ雪がしっかり残っているので、紅茶を持って歩くスキーでピクニック。 一枚の絵のようなトドマツの幹を見つけました。尋子さん、題名つけてみてください。(T.Ayako) ★題名は「Works2006年春」かな?作者は「トドマツ」ですね(笑)。(H.Hinoma)
(L)『モモンガ食痕』  こちらも歩くスキーで探検中に撮った写真。ただ積もった雪の上に木屑や葉っぱが散っているだけに見える森の中。  でも近づいてよく見てみると・・・。トドマツの葉っぱが無くなって芯だけになっているのはモモンガの食べ残し。  コロコロと散らばっている、稲荷寿司のミニチュアみたいなものはモモンガのフン。(T.Ayako) (R)『夕焼け』  湿原センターからの夕焼け。(T.Ayako)
◇霧多布湿原【6月】(Kiritappu Marsh/2006/June) 『湿原のワタスゲ』 風に吹かれてユラユラ揺れて、眺めているとつられて自分の頭もユラユラ・・・(T.Ayako)
『湿原の沼に咲いているミツガシワ』 湿原に咲く花の中で美人ベスト3に入る(と思う)花。(T.Ayako)
『タンチョウの親子』 親鳥の後ろに見える茶色の小さな塊が、今年孵った2羽の雛。(T.Ayako)

〜 続く 〜

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